厳粛な雰囲気のなか、執り行われる卒業式…。わが子の記念すべき日に、自分が「マナーの悪い親」になってしまうのは、ぜひとも避けたいところです。そこで今回は、独自アンケートの結果を参考に「小学校の卒業式で『非常識じゃない!?』と呆れられてしまう親の行動9パターン」をご紹介します。
「後ろにいた母親同士がずっと小声でおしゃべりしていて、式に集中できなかった」(30代女性)というように、式中にもかかわらず井戸端会議を始めてしまうママ友集団を、苦々しく思う人は多いようです。知り合いが隣にいても、簡単な挨拶だけにしておき、もし話しかけられたら「あとでね」とやんわり断るようにしましょう。
「卒業証書を受け取る子どもたちの姿に感動していたら、軍艦マーチが突然鳴り響いて雰囲気ブチ壊し!」(40代女性)というように、携帯電話を鳴らさない配慮もできないようでは、非常識と言われても仕方ないでしょう。静かな式ではバイブ音も響くので、電源はOFFにしておいたほうがよさそうです。
「保護者席から飛び出たり、椅子の上に立ったり、ベストショットを撮りたいのはわかるけどやりすぎ!」(40代女性)というように、カメラ操作に夢中で、周囲に迷惑をかけてしまう人は少なくないようです。決められた場所、もしくは会場の一番後ろに立って、まわりに気を配りながら撮影するようにしましょう。
「パーティに着ていくような背中パックリドレスの母親がいて、みんな目を丸くしてました」(30代女性)など、やたらと華美な服装で悪目立ちしている親も、たまにいるようです。主役はあくまでも子どもで、親は脇役です。春らしく装うとしても、目立つことより品のよさを心がけるようにしましょう。
「『息子ラブ!』な同級生ママの絶叫が、うちのビデオにもバッチリ入っててガッカリ」(40代女性)というように、わが子の晴れ舞台に興奮しすぎて、大騒ぎする母親もひんしゅくを買ってしまうようです。声をかけるのは心の中だけにして、わが子の旅立ちの日を黙って見守るようにしましょう。
「保護者席のど真ん中で赤ん坊が大泣き。その親子が退席するまでの数分間、式が中断してしまった」(30代女性)というように、やむを得ない事情とはいえ、ぐずる乳幼児は式典の進行を妨げてしまう場合があります。幼い子を連れて参列するなら、出口に近い席を選び、ぐずり始めたらすぐに会場を出るなど、臨機応変に対応しましょう。
「遅れてきたうえに『ウチの子のクラスはどこ?』とウロウロ。保護者会じゃないんだから…」(30代女性)というように、大切な日に遅刻して、それを何とも思わないような態度では、見識を疑われてしまいます。事情があって遅れたときは、目立たぬように最後列の席にサッと座るか、会場の後ろに立っていたほうがよさそうです。
「れっきとしたセレモニーなのに、ジーンズはどうかと…。先生や子どもたちにも失礼だと思う」(40代女性)というように、一目で普段着とわかる服装も、「場違いな親」と思われてしまうようです。フォーマルな服でなくても、グレーや紺などシックな色のワンピースなら、無難なセレクトだといえるでしょう。
「保護者席は限られているのに、大人数で来るのは非常識! 自分たちさえ座れればいいの?」(40代女性)というように、身内を何人も引き連れていくのは考え直したほうがよさそうです。親や義父母に「どうしても」と参列を要望されたら、「席数が決まっているから」と断り、撮影したビデオを見てもらうようにしましょう。
小学校の卒業式で「非常識じゃない!?」と呆れられてしまう親の行動には、ほかにどんなものがあるでしょうか。皆さんのご意見をお待ちしています。(セイノマサコ)
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