夫はなぜ一度気に入るとずっと同じもので平気なの?(姫野友美)
●こだわりか、ものぐさか
夫の好み、行動のワンパターンぶりは、ファッションから食事の内容、酒の種類、日々の言動にまで、実に幅広く及ぶ。本人は大真面目に、美学だ、こだわりだなどと言い張るが、妻から見れば生活の楽しみを自ら放棄しているように思われてならない。
聞いてみれば出勤時の昼食も、カレー、とんかつ定食、ラーメンなど、極めて狭い範囲でメニュー選択のグルグル回りをしているらしい。
昼食は空腹を満たすだけではなく、気分転換を図りながら精神的な満足感を得て、心身ともに午後の仕事への英気を養う機会でもある。
それをみすみす放棄して平気な顔をしていられるのだから、日本のサラリーマンは本当に強いというか、貧しいというか・・・・・・。
●女は選ぶことが大好き
こうした男の「ワンパターン趣味」「ワンパターン生活」は、女の目には「あり得ない貧困」に映る。
女は、違う。とにかく日常に変化を求める。あれこれ何でも試したい。その中から最良の物を選びたい。一目見ただけで即断即決など、言語道断である。ずばり、女は「選ぶ性」なのだ。
女が一生のうちに自らの生涯を賭けて選ぶ最大のもの、それは男である。自分にピタリとフィットする遺伝子を持った最高の男を、とりわけ研ぎ澄まされた直感を駆使して見極めていくのだ。
女は、男を選びそこなったら幸せを得られないことを本能的に知っている。あちこちの女に種をばらまける男と違い、女は体ひとつ、卵子ひとつで精子を受けとめなければならない。男のように、「とりあえずコト足りるなら問題ない」ではすまされないのだ。
こうして、選ぶこと、品定めをすること、見極めること、迷うことが、女の属性となった。そして女は時に「選択」という海の中に喜々として溺れる。
●ワンパターンが家計を助けている
女が男を選ぶ基準は、かつて「高学歴」「高収入」「高身長」の「三高」といわれた。
しかし、時代は変わって、つい最近までは「低姿勢」「低リスク」「低依存」の「三低」が条件だったという。低姿勢はレディーファーストで威張らない、低リスクはリストラなどのない安定した職業、低依存は家事や帰宅時間など、生活面での束縛をしないことなのだそうだ。バブル崩壊後、女の選択基準はより現実的になったようだ。
それがいま、さらに進んで、最新の条件は「三手」になってきているという。三手とは「手伝う」「手を取り合う」「手をつなぐ」の三つだ。手伝うは家事育児に参加すること、手を取り合うはお互いに理解と協力をする、手をつなぐは愛情を持って生活する、ということだ。
現実的というよりも精神的な豊かさ、安らぎを求めていることがよくわかる。女の選択基準も時代とともに変わるのだ。
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