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夫に用事をふたつ頼むとなぜいつもひとつ忘れるの?(姫野友美)

夫に用事をふたつ頼むとなぜいつもひとつ忘れるの?(姫野友美)
20091223日(水)

●おつかいに行く気持ちはうれしいけれど

たまの休日、夫はおいしい肉じゃがが食べたいと言い出した。冷蔵庫を見ると、あいにく材料が何もない。「じゃあ、あなた、買ってきてよ」と、おつかいに行ってもらうが、しばらくすると電話が鳴った。
「もしもし、肉じゃがの材料って何買うんだっけ」
「もう、そそっかしいんだから。牛肉とじゃがいも、にんじん、それに玉ねぎとしらたき。あ、ついでにラップもお願い」
「OK、了解」
待つこと三〇分、夫は両手いっぱいにレジ袋を抱えてご帰還となった。ごくろうさま、ありがとうと荷物を受け取り、中を見ていくうちに、妻の目は点になっていく。大量のビールや焼酎、するめイカやピーナッツなどといっしょに出てきたのは、肉と二袋ものじゃがいもとにんじん、それにしらたき。玉ねぎとラップがないではないか・・・・・・。

●男はワンモード、女はマルチモード

妻には理解しがたいが、この結果は十分に予想されることである。左右の脳をつなぐ脳梁が細い男は、思考がどうしても「ワンモード」になりがちなのだ。ひとつのことを考えているうちに、他のことがおろそかになってしまうのである。こうした状態を「周辺視野の狭窄」という。
これに対し、女は見事なまでにマルチモードだ。
友だちと電話をしながら、テレビを観て、ひざの上で雑誌をめくり、そろそろ子供が帰ってくる、夕飯は何にしよう・・・・・・などという同時並行の思考が苦もなくできてしまうのである。
女三人でおしゃべりしていても、一人は夫のこと、一人はパートの仕事のこと、一人はヨン様のことと、てんでバラバラのことを話題にしていることがある。
男には理解できないかもしれないが、女は三人で自分勝手に好きなことをしゃべっていても、最後はちゃんと通じ合っているのである。マルチモードの女にとって、この程度のことはごく当たり前の芸当なのだ。

掲載書籍:なぜ男と女は4年で嫌になるのか(姫野友美)

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※本コンテンツは、出版会社および執筆者の同意を得た上で掲載しております。

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