初デートのあとで感激を伝えるメール【3】(石原壮一郎)
思い出すだけで、ご飯を軽く3杯はたいらげそうな勢いです。
前々からアプローチしていた相手との初デート。会話も盛り上がり、どうやら相性もぴったりで、さらに交際を深めたいという盛り上がった気持ちをぶつけたい......、そんなときに!
首尾よくイイ気になってくれる度 ★★★★★
またデートしてもいいと思われる度 ★★★★
梅干や佃煮になった気にさせてしまう度 ★★
〈解説〉
日本の食文化を背景にした「ご飯が何杯でも食べらる」という賞賛の表現は、さまざまな場面で広く活用されています。どうせ本当に食べるわけではないので、「何杯でも」だろうが「3杯」だろうが、そこはたいした問題ではありません。記憶に対して、そこまで前のめりな姿勢を見せることで、尋常じゃない感激を伝えられるでしょう。もしかしたら、西洋にも「パンがいくつでも」みたいな表現があるのでしょうか。どなたか、旅行したときにでも試しに使って、確かめてみてください。
〈小ワザ〉
「たいらげられる」と言い切らないことで、文字通り、勢いをさらに強調しています。
〈落とし穴〉
一見、太った人が使うほうが似合いそうですが、そうすると「だから太るんだよ」と思われるかも。むしろ、いかにも小食そうな男性や、か弱い女性が使うと、より大きな効果が期待できるでしょう。
〈タブー〉
健全な初デートのあとだからカワイイ感じですが、セックスを伴ったデートのあとに使うと、生々しくなりすぎます。
〈応用〉
映画に誘われて「ホラー映画はどう?」などと尋ねられたときにも、「昔から、ホラー映画さえあればご飯が何杯でも食べられるほどのホラー好きです」などと答えてみるのも一興。スキーの誘いやドライブの誘い、クラシックのコンサートや印象派の絵画展など、何に使ってもだいたい大丈夫です。いちばんふさわしくないのは、むしろ食事の誘いかも。和食に使うとストレートすぎてマヌケだし、和食意外だと暗に和食がいいと言っているようにも受け止められかねません。
今回の極意
お米に感謝しながら使いましょう
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