男子たちのファンタジーな言葉を信じてはいけない!(白河 桃子)
イマドキ男子の「妻の理想の働き方」
(1)ハートが弱いから自分より稼がないで
(2)でも自分より早く帰って子育てもできる程度に緩く働いて
(3)転勤になったらついてきて
(4)お小遣い制はイヤ
(4)モデルや女子アナも自分から応募した人はイヤ
専業主婦を夢見る女子たちにとって、一番のターゲットとなりそうなモテ系サッカー男子を取材してみましたが......、残念ながら私には、この男子たちと彼女たちが結ばれることが想像できませんでした。なぜかというと、男子たちはもっと要求の低い女性を妻にしたがっているから。要求の高い彼女たちとはマッチングしないのです。
「年収が600万円あったら専業主婦になりたい」という女子の発言に、みな「マジでー!」と悲鳴を上げました。冒頭、「僕は専業主婦OKです」と言っておきながら、「600万円稼げたとしても専業主婦は勘弁」と言う。そう、彼らの「養いたい」願望は、まったくもってファンタジーなのです。
では、女性には結婚後も働き続けてもらいたいのでしょうか? ここで男子たちから出てくるのが、「ゆるく働いてほしい」というひと言です。なぜかというと、自分が家に帰ってきたときに電気がついていてほしいから。あと、子育てはやっぱり妻にやってほしいし、転勤のときはやめてついてきてほしいから。でも、「妻にもできれば4、500万円稼いでほしい」と言うのです。これは、ゆるく働いていたのでは到底稼げない金額! そのあたりもファンタジーです。
また、彼らは「貯金がない女のコもお断り」と言う。私が以前に取材した某大手
商社に勤める独身男子たちは、「年齢×10万円は貯金しておいてほしい」と言っ
ていました。たとえば28歳なら280万円、というわけです。自分の収入だけで養えないわけじゃないけど、妻になる女性には貯金をしようというマインドは持っておいてほしいわけです。
金銭的に女性たちに依存されることを、独身男子たちはなぜこんなにも恐れるのでしょう? それは、「自分の生活レベルを下げるのが嫌」だということもあります。一番大きい理由は、専業主婦の妻を背負って疲弊している「小遣い3万円亭主」の先輩たちを見ているから。ダブルインカムの人がポルシェに乗って都内のマンションに住んでいる一方で、専業主婦の妻を持つ人は郊外に家を買ってラッシュに揉まれながら通勤している。そして東日本大震災のときには、家が遠くて帰宅難民になっていた。この現実を見て、「一人では無理!」と白旗を上げているのです。
ところがその一方で、みずから認めているように、「ハートが弱い」。だから妻には働いて稼いでほしいけど、自分以上に頑張ったり稼いだりはしてほしくない。なぜかというと、学校ではいつも女のコのほうが成績が上だったから。ずっと負けてきたから、結婚するとなると地味で自分に勝とうとしない女のコがいいんです。そして、モデルも嫌、ミスキャンも自分から応募するようなコは嫌、となる。だからもし彼らみたいな男子との結婚を望むなら、「前へ前へ」という気持ちは出さないほうがいいでしょう。
しかし、彼らが望むようなゆるい働き方は、女性にとってもっともツラい働き方になります。フルタイムで働き、彼より早く家に帰って電気をつけ、子育ても一人でおこない、転勤のときは辞める。しかも400万円とは言いませんがそれなりに稼ごうとしたら、フルパートくらいしかありません。そのフルパートというのは、安い時給でこき使われることが多い。子育てしながら、ファミレス勤務、週5日は「やっぱりきつい」と実際に働いているパート主婦たちは嘆いています。正社員とパート、という夫との格差もはっきり生まれてしまう。結局働くよりは「じゃあ旦那のおこずかいを減らしちゃおう」となるのですが、独身男子たちはそうなることはちっとも分かっていないでしょうね。
何よりも、彼らが父親世代のように「お小遣い制」では満足してくれないことが将来問題になりそうです。 取材した専業主婦で、彼ら「独身モテ男子」の将来の姿のような夫を持っている人は、「幸せ」と言いながらも、夫の実家に文句を言わず同居(二世代住宅ではない、玄関、お風呂、キッチンも一緒の完全同居)するような大人しい奥さんでした。 とはいえ、そんな彼らが超売り手市場であるのが、今の結婚市場の現実です。
だからこそ私は、独身女性の皆さんに伝えておきたい。現実味のない「専業主婦でOK」「俺が養う」という言葉に惑わされて、安易に仕事をやめないで、と。いざとなったら男子たちは、「無理。やっていけないから働いて」と言い、でも「俺より早く帰れて育児に支障のない働き方をしてね」と言い出しますから!
掲載書籍:「専業主婦に、なりたい!? "フツウに幸せ"な結婚をしたいだけ、のあなたへ」(白河桃子)
※本コンテンツは、出版会社および執筆者の同意を得た上で掲載しております。






















