転職や派遣先の変更などで、新しい職場に出勤する初日は誰しも緊張するもの。しかし、「一言、自己紹介を」と、これから一緒に働く人たちの前で話すように促されたら、自分をアピールするチャンスです。そこで今回は、よい第一印象を抱いてもらえる自己紹介について『スゴエル』読者にリサーチしてみました。
「ありきたりな名字でも印象に残るので、覚えてもらいやすい」(20代女性)というように、著名人を例に挙げて名前を強調する方法です。「サッカー観戦が好きで、なでしこジャパンにも注目しています」と趣味に繋げられる有名人を選べば、より効果的かもしれません。ただし、好き嫌いが分かれる人を選ぶと、よくない印象を抱かれてしまうこともあるので注意しましょう。
「出身地が近い人や、その土地に興味がある人から話しかけてもらいやすくなる」(20代女性)というように、愛郷心に訴えるのもよいでしょう。「手羽先」など、故郷の名物を一言添えると、イメージしてもらいやすそうです。「こことは違って田舎ですが」などと謙遜しすぎると、同郷の人から反感を買うこともあるので、お国自慢にならない程度にアピールしましょう。
「みんなの関心が高いものを言えば、誘ってもらえるかも!」(30代女性)というように、共通の趣味に親近感を覚えて、声をかけてもらいやすくなりそうです。地元にプロ野球チームがあれば「野球観戦に興味があるので」、ランニング部がある会社なら「マラソンが好きなので」など、相手の懐にうまく飛び込んでみてはいかがでしょうか。
「自分の会社を褒められて、いやな気分になる人はいない!」(20代女性)というように、新しい会社のいいところを褒めることは、外からやってきた自分を「敵ではありません」と知らせることにも繋がりそうです。その会社の商品やサービスに対する「外から見た好意的な感想」とともに、これから「中の人間として目指したいこと」を語ると、勉強熱心でやる気があることをアピールできそうです。
「見た目とのギャップをうまく使って、私に興味を持ってもらう」(20代女性)というように、「そんな風に見えない!」と驚かれるような趣味を話すと、「どんな人なんだろう?」と聞き手の関心を引くことができるかもしれません。マニアックすぎたり、あまりいいイメージのない趣味は避け、偏見を持たれない範囲で意外性を出すとよいでしょう。
「社員の方の名前を出すと、身近に感じてもらえる気がする」(30代女性)というように、入社までにお世話になった社員の名前を挙げると、本人はもちろん、他の社員からも「仲間」として受け入れてもらいやすくなりそうです。「○○さんのように立派な社員になるため日々励みますので、皆様ご指導よろしくお願いいたします」などと、意気込みを交えて教えを請うとよいかもしれません。
「『なんだかおもしろい人かも』と親しみを感じてもらえそう」(20代女性)というように、退屈になりがちな自己紹介には、「ふっ」と笑えるポイントを作ると、聞き手に好印象を与えられそうです。ただし、人を笑わせるスピーチは難しいもので、「大笑い」はなかなか起きません。「ユーモアのある人だな」と好意的に思ってもらえる「小笑い」を目指しましょう。
転職先での最初の自己紹介で、よい印象を抱いてもらうには、どんなことを話せばよいでしょうか。皆さんのご意見をお待ちしています。(田村理恵)
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